「京都府立図書館」を訪問してきました

本年二回目の訪問先は、京都市にある「京都府立図書館」です。
今回訪問の図書館は、日本で一番古い公立図書館であり、元々は京都御所内に開設された「京都集書院」にはじまります。明治末期に京都の文化エリアの一つである岡崎に移り、今に至るまでそこに堂々とした風格を漂わせながら佇んでいます。沿革については公式HPに詳しいです。

場所は「〒606-8343 京都市左京区岡崎成勝寺町9」、京都駅からバスで30分、市営地下鉄東山駅から徒歩10分程度のところです。図書館直営の駐車場はなく最寄りの駐車場を利用することとなります。

今回は東山駅から歩いて向かいます。駅を出て、直ぐを左手に曲がり、白川分水まで出て北に進むと、やがて木々の間から平安神宮の大鳥居が見えてきます。余談ですが、このあたりは春は桜、秋には紅葉が綺麗です。

大鳥居を越えると、どんとした外観が目に入ります。武田五一氏設計の旧館のファサードを残し、新館を後ろに建てる部分保存の方式を採っています(旧館の保存と新館の建築という、部分保存は東京中央郵便局でも使われてた方式です)。ちなみに武田氏は、京都の円山公園の計画や京都駅前にある関西電力の京都支店の設計に携わった方で、関西で活躍された建築家として知られています。

館内は往時の雰囲気を残しつつ、高い天井と中央に地階に繋がる螺旋階段を配したことで、狭い館内ながらも窮屈さを感じさせません。

書棚基本的にほぼ埋まっている状態です。地階には書棚と一体化したデスクも6卓ありました。残念ながら他に利用者がいたので写真の撮影はできませんでした。2階にはPCとデジタルコンテンツの利用ブースがあります。

蔵書可能数は140万冊(現状約120万冊)ということですが、開架はそれほどの数があるようには感じないので、よほど書庫が大きいと思われます。その興味を目の当たりにすることが出来るイベントとして、毎月第三水曜日に館内見学会を実施しているそうです。この中で自動書庫も見ることが出来るとのことです(バーチャルツアーも公開しています)。

休日ということもあり、席はほぼ満席で繁盛していました。
図書館そのものには基本的に図書館機能しかないですが、周囲には多くの文化施設、例えば京都国立近代美術館京都市立美術館細見美術館、そして最近リニューアルしたロームシアター京都があります。岡崎エリアのループバスを利用すれば、歩いて行くには少し遠いところにも足が伸ばせるので、散策をかねて文化都市のダイナミズムを感じることは出来るかもしれません。


<基本情報>
ホームページ:https://www.library.pref.kyoto.jp
住所  :京都市左京区岡崎成勝寺町9
電話番号:075-762-4655
開館時間:9:30-19:00(土日祝日は17:00まで)
閉館日 :月曜日(祝日と重なる場合は翌日)、毎月第四木曜日、年末年始(12/28-1/4)
バリアフリー(施設):エレベータ有り、多目的トイレ、車椅子貸出
バリアフリー(図書):録音図書、対面読書、点字図書、大活字図書
外国語対応:英語/中文/朝鮮(韓国)語のリーフレット、HP

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