2019年日本建築学会賞 受賞作品決定

4月19日に2019年の日本建築学会賞が発表され、今年の作品賞は「新豊洲Brillia ランニング スタジアム」と「桐朋学園大学調布キャンパス1号館」の二作品が選出されました。また、作品選奨には大分県の「竹田市立図書館」を含む、12作品が選出されました。

本建築学会賞は国内の建築関連の賞としては歴史が古く、作品賞の他に論文や技術、功績各賞があります。作品賞は「近年中、国内に竣工した建築(庭園・インテリア、その他を含む)の単独の作品であり、社会的、文化的見地からも極めて高い水準が認められる独創的なもの、あるいは新たな建築の可能性を示唆するもので、時代を画すると目される優れた作品」と定義され、1949年に設置されました。昨年度は作品賞が選出されなかったので、2017年以来2年ぶりの選出となります。

2016年の作品賞は、図書館を併設する複合施設である「流山市立おおたかの森(正式名称:流山市立おおたかの 森小・中学校、おおたかの森センター、こども図書館)」と「武蔵野プレイス」を含む三作品が選出されました。2017年の作品賞は「ROKI Global Innovation Center -ROGIC-」と「直島ホール」の二作品でした。

今年の作品賞のうち、「新豊洲Brillia ランニング スタジアム」は東京都豊洲(豊洲市場の裏手)にある全天候型の陸上競技トラック(60m)とパラアスリートを支援する義足開発ラボラトリーが併設された施設です。「桐朋学園大学調布キャンパス1号館」は音楽大学の音楽室の一つとして建築されました。これら二作品はいずれも「無駄を削ぎ落とした様式美」が評価されたようです。

作品選奨には大分県の「竹田市立図書館」は京都市の歴彩館のような連続切妻屋根を持った小さな図書館ではあるものの、高い天井と多くの採光部から館内は広い印象を与える設計となっています。作品評は複数の建築・ファブリック・サインなどの関係者がいながら、全体としての秩序が成っている点、それらの参与性と秩序が様々な年齢・社会的地位にある人が来る図書館の形を示している、とされたようです。


<竹田市立図書館 基本情報>
ホームページ:http://www.subaru-shoten.co.jp/tosho/kodomo/
住所  :大分県竹田市大字竹田1979
電話番号:0974-63-1048
開館時間:10:00-18:00
閉館日 :毎週月曜日・第4金曜日・年末年始

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