「京都府立総合資料館」を訪問してきました

先日、「京都府立京都学・歴彩館」が来年に開館する記事を上げましたが、今回は閉館前の「京都府立総合資料館」を訪問してきました。

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場所は「京都市左京区下鴨半木町1-4」、京都駅からは市営地下鉄を利用し北山駅下車すぐ。

総合資料館は世界記憶遺産にも登録された、東寺百合文書を所有する施設であり、昭和38年(1963年)に、府内の古文書や行政文書から美術・工芸品などを収集・保存・展示という、図書館だけでなく、博物館や公文書館と言った機能を持った施設として開館しました。平成13年(2001年)には京都府立図書館と機能分担を行い、京都に関する専門図書館として再開館したとのことです。

入口には東寺百合文書をアピールする看板が掲げられていました。

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建物の設計は富家宏泰氏により、中庭の設計については関口鍈太郎氏による。

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東玄関
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中庭

利用フロアは1Fから3Fまでですが、新館開館に向けてか2Fと3Fの展示室は開放しておらず、当日は閲覧室と学習室、休憩室が開放されていました。

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正面に当たる東玄関から館内に入ると、中央の階段があります。残念ながらバリアフリー化未対応なので、各フロアにはこの階段でのアクセスのみとなります。
1Fの右手側に学習室と休憩室、左手側に広報コーナーが設けられていました。学習室は平日でしたが、夏季休暇期間中ともあってか、利用者は多くいました。休憩室はエアコンもなく電気が消されており、薄暗い中での利用となります。

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あいにく閲覧室内は撮影禁止(Googleのストリートビューで見ることはできます)でしたが、閲覧席部分には柱がなく天井高もあり、且つ東側と南側に大きな窓があることもあり、視界が広げ、開放的な空間となっていました。

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50年以上前に建築されてから、さほどリニューアルされないままなので当時の建築を偲ぶには良い場所ですが、いかんせん老朽化は激しくエアコンの効きもムラあるので、不便さが露呈している印象は拭えません。バリアフリー化もほぼ未対応で、利用時間も短いことから新館ではその点も含め改善されることを期待したいです。

尚、開館最終日(9月13日)には「ありがとう資料館「感謝の集い」」というものが行われる予定で、職員によるトークセッションやコンサートが催されるとのことです。


<基本情報>
H P   :http://www.pref.kyoto.jp/shiryokan/
住所  :京都市左京区下鴨半木町1-4
電話番号:075-723-4831(利用案内) / 075-723-4833(図書案内) / 075-723-4834(古文書、行政書案内)
開館時間:9:00-16:30(複写サービスは9:00-16:00)
閉館日 :毎月第2水曜日、祝日、年末年始(12/28-1/4)、蔵書整理期
バリアフリー(施設):多目的トイレ、視覚障害者の図書閲覧室、エレベーター・段差については未対応(職員の個別対応)
バリアフリー(図書):音声読書機、拡大読書機、点字図書
外国語対応:なし

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